【逆転ストーリー vol.1】近藤崚太「必要とされ続ける選手になるために」
今シーズンのスローガンXCEED(超える)を表現する1つのキーワードは「逆転」。
今回からは選手たちのXCEED「逆転ストーリー」をお届けします。
最初に紹介するのはキャプテン近藤崚太選手の「逆転ストーリー」。
静岡県で生まれ、高校、大学ともに地元の学校に通った近藤選手。
特別指定選手として在籍していたB1・三遠ネオフェニックスから、新たにB3に加わったベルテックス静岡に移籍した。
「その年が自分にとってのルーキーイヤーでもあり、チームとしてもルーキーイヤー。
上手くいくことよりも苦しいことの方が遥かに多かったです。
シーズンが始まり学生までと比べて更にレベルの高いバスケットになり、右往左往していたことを覚えています。
ただ、3Pシュート成功本数は1位でしたし自信になることもありました。
来シーズンも静岡のためにプレーできたらいいなとその時は思っていましたし、チーム関係者からは“来年もよろしく”と言われていました。」
しかし現実は厳しく、待っていたのは1年を超えるフリーエージェント生活だった。
「ほぼ全てのクラブに自分からも、エージェントからも、知り合いからも逆オファーを出し続けましたが、全てフラれましたね(笑)
興味があるからワークアウトに来てくださいと言ってくださっても、ドタキャンされることも数回ありました。
それでも必ず契約してくれるチームがいると信じ、アルバイトをしながら毎日ウエイトトレーニングに励み、あきらめずにオファーを待ち続けました。
アルバイトをしているとはいえ、実家に住まわせてもらったりと少なからず両親のサポートは受けていたので、この生活を続けることに申し訳ない気持ちが常にありました。」
「まだバスケットがしたい。」
「もう辞めて就職しようか。」
近藤選手の中で葛藤の日々が続いていた。
そんななか、2021年にB3に新規参入をした長崎ヴェルカから契約提示があり、1年と数ヶ月ぶりに選手と復帰することとなった。
「チームは順調に1シーズンでB2へ昇格し勢いづくなか、僕の2シーズン目は怪我で始まりました。
シーズン開幕2週間後には復帰できたのですが、そこでまた負傷。どれもトラブルからのケガでした。
また、長崎は在籍選手数も多くチーム内の競争も厳しかったです。
チームも着実に白星を重ねてB2優勝争いをしているなかで、自分は怪我で離脱。その間に役割と責任が分からなくなり、もどかしさを感じるようになっていました。」
これまでのプロキャリアでの経験から、"必要としてくれるチームでプレーしたい"という気持ちが強くなったという。
そして2023-24シーズン、近藤選手はアースフレンズ東京Zに移籍。
チームを束ねるキャプテンにも任命された。
「3Pシュートが武器」と語りながらも、その質と引き出しの数を増やすことの練習に精を出しているという。
「3Pがうまいだけじゃ僕の逆転ストーリーは完成しないんです。いろいろなことができるようになることが必要なんです。
3Pを止めにくる敵選手への対策を向上させるために練習しています。
これから続いていく人生のキャリアの中で、もっと必要とされる選手になりたい。
言い方は失礼ですが、これまで僕をフッたチームを見返せるくらい頑張りたいと思います。」
プロ選手としてバスケをさせてもらえる環境が当たり前ではないことを誰よりも感じている近藤選手。
強い想いで試合に臨む彼のプレーに注目してほしい。
(コラム担当:AKIRA)
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