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イタリア・ミラノ日記 Day 2

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今日は朝からスカウティングのレクチャー。
レクチャー、と言っても、いきなりビデオを渡され、
「1試合見て、この項目でレポートを書け。俺も別の試合を見て、同じ項目でレポートを書く。お互い試合を見たらディスカッションをしよう」と言われて、いきなり自習。

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フラテスコーチの自宅にて。スカウティングのレクチャー中。


レクチャーもプロ同士なので、いきなりかなり突っ込んだ話をしました。
ただ、見えてる量が全然違う。ビデオはたくさん観る方で、今まで一緒にビデオを見て、自分よりたくさん見えてる人って、23歳の時に行ったユタ大学の怪物コーチぐらいしか覚えてない。。。
思いっきり鼻っ柱をへし折られました(笑)。

選手の特徴、スペーシング、ローテーションまで事細かに見えてる。
それもすべて「整理」ができているからなんです。

何を見るべきか?何を探しているのか?何でそれを探しているのか?
それがすべてつながっている。

量じゃない。完全に質。
整理の量が半端じゃない。

でも仕事量もしている。60歳を超えて、まだワンプレー、ワンプレー、丁寧にメモっている。

一流。

イタリア代表のACを長く務められてて、アメリカ代表を倒したり、アテネ五輪で銀メダルを取ったり。
そんな人が目の前で、自分のノウハウをすべて共有してくれてる。。。

すべては”縁”。

山野さんがなぜ、「実際に見てこないとダメ」といつも言っているのかよくわかりました。
いつも「ベストから学べ!」と自分もことあるごとに人に言ってきましたが、改めてこれまで自分が悩んでいたたくさんの疑問が今日の午前中だけで一気に解決した。何年も何年も悩んで試行錯誤してきたことが、1枚の紙切れや、彼の一言で氷解していく感じ。。。

車を作ろうとしてるけど、どうしても完成形を創り出せないところに、完全無欠な設計図をポンっと渡される感じ、といえばわかりやすいでしょうか。 圧倒的な納得感もあるけど、なんかこう圧倒的な敗北感もあり。やはり世界は広いな、と。
2部のコーチでこんなに整理されている。
やっぱり来て良かった、とたった2時間で心から思えた訳です。

まだフラテスコーチと再会して24時間経ってないのに、この数年間悩んでいたことが一気に解決してしまいました。
本当に楽しい。絶対に還元できる。早く戻るのが楽しみです。

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自分が数年間悩んで来た練習、スカウティング、レビューの資料。
ずっと頭をぶつけ続けてきたことへの答えが全て目の前に。

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フラテスコーチの自宅は本棚が多い!
地下には倉庫もあるのだとか。やはり資料は何年分も残してあるそう。
 
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    アテネ五輪の記念品

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    こんなものも…
    日本で行われた世界選手権にも出場されていました。



午後は練習へ。
ミラノから渋滞を抜けて1時間くらい行った小さな体育館での練習。

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練習前のコーチMTGの様子。
アシスタントコーチでフィルムを担当しているロベルトが細かく教えてくれました。


今日の内容は自チームのレビューが主で、非常にシンプルでわかりやすくなっていました。

若手中心の選手たちですが、かなりハードにぶつかり合いながら練習していました。
選手がモップかけたり、ベストプレイヤーでも怪我をして練習できない人は率先してショットクロックをやったり、働いていました。練習もかなり真剣に見ていました。