vol1 U15のビジョン
アースフレンズ東京Zはトップチームからアンダーカテゴリーのユースチームを保有しています。ミッションを達成させるために欠かせないユースチームの育成。今回はユースチームが目指す先やトレーニング方法までU15の岩井貞憲HCがレポート。プロで活躍したい、世界に通用する日本人選手になりたい。大きな夢を持つ皆さんは必見です。
世界で戦えるプレーヤーを目指す育成システム
3月にB.LEAGUE CHALLENGE CUPを控えていますが、我々がどこを目指して活動しているかをお伝えしたいと思い、このような場を与えて頂きました。 ユースチーム設立の目的はアースフレンズ東京Zのミッションである 「日本代表が世界で勝利することに貢献する」 「世界に通用する日本人選手を輩出する」 を達成するべく、トップチームと連携し一貫した「世界で戦えるプレーヤーを生み出す育成システム」を作ること。
現在、トップチームで行っているワークアウトやシューティングメニューをそのまま拝借したり、ジュニア期の選手用にアレンジを加え、落とし込みながら活動を続けてきました。そのままで十分できること、より基礎からやらなければならないことなど個人的にもいつも試行錯誤、勉強の毎日です。
例としてアースフレンズ東京Zのトップチームが主戦術としているピック&ロールの練習などがそれに当たります。
ポジションレストレーニング
日本代表が世界で勝利すること、世界で通用することを考えたときに1つは「ポジションレス」の重要性。ジュニア期にポジションを限定せずに全てのファンダメンタルに取り組むことが「ファンダメンタルの全般的な向上」と「アウトサイドにおけるポジションのサイズアップ」に繋がると考えたからです。身長がどこまで伸びるかも、いつ止まるかもわからない。それであればそれが落ち着いてくる高校までは当然全てのポジションのスキルを全ての選手が練習するべきだ、と考えたのです。
ヒントになったのは海外で活躍する八村 塁選手(ゴンザガ大学 )が明成高校時代に様々なポジションにトライしていたり、渡邉 雄太選手(メンフィス・ハッスル/グリズリーズ)が中学時代はガードをしていたため、中学から高校にかけて約30センチ伸びても様々なポジションに対応できたことになります。
さらにトップチームの古田ヘッドコーチも若いうちに特にビッグマンが様々な技術に挑戦する機会提供の意義や、東頭アソシエイトコーチから日本代表スタッフを経て、日本代表から逆算して技術を教えることの重要性をアドバイス頂きました。
そのため今シーズンのU15チームはジュニア期においては身長が大きいチームになりました。中学校の部活ではセンター(インサイドプレー)を行っていた選手をポジションアップをさせてアウトサイドのポジションへとコンバートを行いました。
ユースチームのゴールは「プロ選手を輩出すること」。
そのためジュニア期では身長が高くてもプロのステージに上がった際は間違いなく、アウトサイドでのポジションとなる選手には早いうちからそのポジションにチャレンジさせたい。B.LEAGUEでも日本人ビッグマンのポジションを務められるのは本当に一握りしかいないということもあります。
練習初期ではユースチームのビッグマンたちはドライブをした際はボールはどこかへ行ってしまうし、3Pからシュートを打った際はリングに当たらなかったりというところから、スタートしました。現在は練習や練習試合、大会を通じて成長をしてくれています。
ガードの選手たちはインサイドプレーを行うことで可能性を広げるとともに、身長が急激に成長したとしても対応できるように準備をしていきました。またインサイドでのフットワーク、ボディコンタクトの習得を目的としました。実際の試合ではペイント内での得点力が向上しています。
様々な機会を活かしてミッションを達成する
「世界で戦えるプレーヤーを生み出す育成システム」という観点から、現在トップチームにオーストラリア代表のダニエル・ジョンソン選手が加入しました。2メートル12センチながら基礎技術の土台があり、様々なプレーができることが特徴。パスの正確さや状況判断、インサイドだけでなくアウトサイドでの得点スキル、3Pシュートの確率の高さが挙げられます。
彼はオーストラリアにてオーストラリア国立スポーツ研究所(Australian Institute of Sport、略称:AIS)にて高度な育成カリキュラムを受けています。
ダニエル・ジョンソン選手のプレーからも育成に関する多くのヒントが隠されていると考えています。
ジュニア期のビッグマンはもちろん、基礎技術の高さや正確さは小さい選手にも見てほしいプレーヤーですね。
技術の高さはもちろんですが、さらに着目したいのがダニエル・ジョンソン選手のスポーツマンシップになります。
ジュニア期の選手に参考してもらいたいという点では、劣勢の試合でも最後まで全力を尽くす姿勢、ピンチな状況でもハドルを組み積極的にチームメイトに声をかけている姿勢などは一番重要になるのではないかと考えています。
今後、U15としてもトップチーム、また文字通り「世界を知る」ダニエル選手から、どのように学んでいけるか色々模索していき、またご紹介したいと思います。 ぜひみなさんも会場に足を運び、アースフレンズ東京Z、ダニエル選手を直接みてみてください!全てのポジションの選手に彼のファンダメンタルの高さ、立ち振る舞いをみてもらいたいです。ぜひ指導している選手にも見せてあげてください。
様々な機会を活かしアースフレンズ東京Zのミッションを達成できるように、ユースチームのゴールを達成できるように日頑張ってまいります! GO! WIN! Z!