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3/1.2 東京ダービー スペシャル対談(完全版)

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3/1(土),2(日)にアースフレンズ東京Zのホームゲームで開催された、東京エクセレンスとの『東京ダービー』。当日のマッチデープログラムに掲載したスペシャル対談を、完全版として公開いたします。
紙面には載せきれなかったトーク内容もございますので、既に会場で読まれた方も、ぜひご覧いただければと思います。


本当の勝負は次のダービー
 そしてプレーオフでの対戦だと思っています

東京ダービー第1弾は、エクセレンスの2勝となりましたが、初めて試合をしてみて、お互いの印象はどうでしたか?

渡邉拓馬選手(以下:渡邉)「以前一緒のチームでプレーしていた宮田や齋藤、石田と試合ができることを前から楽しみにしていて、個人としては満喫出来ましたね(笑)エクセレンスは去年からあるチームで、昨シーズンは優勝もしていますし、チームワークや個々の役割がハッキリしていて、チームとして僕らより一枚上手だなという感じがしました。」

column13-1.jpg宮田諭選手(以下:宮田)「僕は前回ケガしていて、試合にはほとんど出なかったんですが、拓馬と同じで楽しみにはしていました。どんなチームなのかな?小野さんのバスケがどのくらい浸透しているのかな?と思ってベンチから見てたんですけど、ホームという事もあってうちが試合には勝ちましたが、選手のコンディション的にも万全では無かったようなので、本当の勝負は次のダービー、そしてプレーオフでの対戦だと思っています。」

佐藤正成選手(以下:佐藤)「エクセレンスは選手同士がお互いの良い部分を理解し合っていて、そこをどう活かすかを考えてみんなが動いている感じでした。個人的には、大学の先輩の狩野さんに結構やられてしまったのが悔しかったです。」

齋藤豊選手(以下:齋藤)「前回の試合の前に、東京Zは豊通にも勝っていたりして、『すげー強いな』って緊張していました(笑)若い選手が小野さんのもとで伸び伸びプレーしている印象でしたね。派手ではないけど、やるべき事を淡々と一生懸命やっているなーと感じました。」

今回のダービーに向けての意気込みはいかがですか?

渡邉「次は楽しみというよりライバルとしての対戦になると思うので、エクセレンスは軸になる選手が毎試合コンスタントに活躍しているから、そこに対してどう戦うかが鍵になってくると思います。」

佐藤「僕は前回の対戦は2試合とも全然ダメだったので(笑)、今回は頑張らないとなって思っています。チーム的には本来やるべきオフェンスが出来なくて自滅してしまった感じだったので、今回は自分たちがやってきている事を出し切りたいと思っています。」

宮田「今回までに修正している点とアーリーエントリーの選手なども含めて、前回とかなりチームが変わっていると思っているので、その変化を見極めて、プレーオフでやる時にさらにどういう風に戦い方が変わっていくのかを予測していきたいと思っています。その時の勝負にこだわるのも大事なんですけど、うちも去年はレギュラーシーズン2位でプレーオフに出て優勝していますし、1位でプレーオフに出る事が全てではないので、先を見据えて東京Zの強さを分析していきたいと思っています。」

齋藤「前回通用したプレーが止められてしまったりすると思うので、試合の中で何が通用するのかを試しながら戦っていきたいと思います。」

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フリーじゃないけどフリー
 形の中でどう自由さを出すか

せっかくの機会なので、お互いのチームの事とか直接聞いてみたい事とかありますか?

宮田「小野さんって、玄人好みのバスケというか、やるべきことを遂行する個々の力が求められると思っていて。でも東京Zは若い選手が多くて、言われた事を理解してやるのってなかなか簡単じゃないと思うので、小野さんに対する印象を聞いてみたいですね。あ、拓馬はいいや(笑)」

渡邉「俺はもう何年もやってるからね(笑)」

佐藤「小野さんがやろうとしているバスケのビジョンって、凄く細かいところまでデザインされていて、メッチャ細かいというか緻密というか・・・その中で自分の良さをどう出すかを求められているっていうのが難しいところではあります。」

宮田「チームのルールが優先されて、その中でどうやって良さを出していくかっていうのは悩ましいね。」

column13-3.jpg佐藤「うちのチームは僕も含めて若手が多いので、戸惑っていた部分も結構あったと思うんですけど、理解できてくると『ハマる』感じはあります。」

宮田「それは、試合を重ねる事にだんだんと手応えをつかんできているってことだよね?」

佐藤「そうですね。最初は『全然分かんねぇ?』って思っていた選手もいたと思いますけど(笑)」

渡邉「どのタイミングで自分のスキルを出すのか判断の場所が難しいよね。」

佐藤「はい。最近は『ここは自由にやっていいところだな』っていうのは分かるようになってきました。」

宮田「うちは小野さんほどきっちりはしてないし、ヘッドコーチは俺より年下だし、去年のマイク(現日立サンロッカーズ東京HC マイケル・オルソン)はもっと緩かったけど、やる事しっかりやらないで自由に仕掛けてもうまくいかないし。若い選手がそういう勉強ができるのもいいよね。」

渡邉「フリーじゃないけどフリー。形の中でどう自由さを出すかのバランスなんだよね。」

宮田「そこのさじ加減が上手くやれたら、一番良くなるんだろうね。小野さんはトヨタの時も日立の時もずっと同じような感じなの?」

渡邉「ずっと変わらないよ(笑)ちょっとは変化しているところはあるけど、ファンダメンタル(基礎)の部分がしっかりしてればオフェンスもディフェンスも機能するっていう考えがあるから、練習もファンダメンタルばっかり。」

宮田「なるほどー。ある意味、前回うちが勝ったのは当たり前なんだろうね。小野さんはシーズンの最後に最高の状態になるようなチーム作りをしてくるだろうし。」

渡邉「俺らとしては、そんなに伸びてる感じはしてないけどね。」

佐藤「そうっすねー。」

渡邉「試合の中で、良い状態の時が増えてきているかも、ってくらい。」

宮田「数字の部分も伸びてるよね。開幕したころは競った試合も多かったけど、最近の試合結果見てると、一つチャンスを作るとそこで一気に勝ちを決めてる感じだし。」

渡邉「そう言われると、試合の中での調子の波は無くなってきているのかも。俺らとしては、小野さんの練習をひたすらやっていて、試合も練習みたいな感覚だし(笑)

宮田「その辺は、トヨタ、日立の時とかも一緒?」

渡邉「昔のほうがもっと細かかった気がするけどね。」

佐藤「マジすか?そのころに比べれば伸び伸びやらせてもらってるんですね。」

宮田「俺と齋藤は、小野さんとはちょうど入れ替えでトヨタに入ったから、小野さんのバスケは体感できなかったんだよね。」

渡邉「あの時は、小野さんから代わって全てがガラリと変わったからね。」

逆に、東京エクセレンスはどんな印象ですか?

渡邉「エクセレンスはこの二人がいるから崩れずにやっているんだろうなって思って見てます。宮田がチームをまとめて、齋藤がコートで要所を締めてるっていう感じ。宮田がチームをまわしているんだろうなって。」

宮田「いやいや、うちのコーチも頑張ってくれてるから。」

渡邉「日立にいた時にエクセレンスと練習試合をしたことがあったんですけど、その時もこの二人がリーダーシップ取ってたし。」

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ベンチにいても怖い存在ですね。

お互いをどういう選手だと思って見ていますか?また、以前と変わった所とかありますか?

宮田「プレー変わってないよね2人とも?」

渡邉「そうだねー。」

齋藤「変わってないと思います。」

宮田「拓馬は若い頃はガツガツ点取りにいってたけど、トヨタがある程度強いチームになってからは、絶対的な特徴はバスケIQの高さとバランサーなんですよ。勝負決める3ポイントは持っていくんですよ(一同笑)。それ、今でもあるでしょ?」

佐藤「そうっすね!」

宮田「でしょ!でも基本的には、コート上で皆がバラバラな方向に進もうとしている時とかに、一本大事なシュート決めたり、ディフェンスでスティールしたりして、全員を同じ方向に向かせちゃうんですよね。外国人選手みたいに常に存在感を放っているわけじゃないんだけど、ここぞの場面で存在感を発揮してオイシイところを持っていくのは昔から変わらないね。」

渡邉「いやいやいや(笑)当時(トヨタ自動車アルバルク在籍時)は、ガードも外国人で、インサイドの外国人とで試合作っている感じで、俺とかは外に広がってスペースを空けているような感じだったからね。どこかで存在感出さなきゃって思って、攻めるところはシュートを打ってたっていう感じだね。」

宮田「で、それが入るんだよね。コーナーからの3ポイントが(笑)気がつけばコーナーにいてビッグショット打ってるよね。」

渡邉「今もコーナーいるもんね。」

佐藤「いるいる(笑)」

渡邉選手から見て、宮田選手・齋藤選手の印象はどうですか?

渡邉「齋藤は自分の”芯”があって、いつもそれがぶれない。どんなヘッドコーチでも自分の色を出すんだよね。それが良いほうに転がる時もあるし、時には悪いほうに転がることもあるけど(笑)」

宮田「あったねー(笑)」

渡邉「基本控えで出てたんだけど、外国人選手にもマークできて、逆に点も取れるから、よく試合の流れを変えてくれて、すごく助けられてました。
宮田は、何と言ってもリーダーシップがあったんで、試合に出れない時期でも仲間にアドバイスしたりしてくれてたし、年が上になってからは同じような境遇の選手に声かけてあげたり。色んなところで気遣いができて、できる男っていうのはこういうことを言うんだなぁ(一同笑)、って思っていました。そこは、今も変わらないです。」 宮田「(照れながら)ベンチ座っているの得意なんで。」

渡邉「だから、ベンチにいても怖い存在ですね。」

ご自身の印象を聞いて、齋藤選手はどうですか?

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齋藤「宮田さんは頭の回転も速いし、伝え方も上手い。そう言う部分が自分にはないので、ぜひ見習いたいなって思いますね。拓馬さんは、高校時代からもうずっと憧れの選手で・・・」

渡邉「聞いたことないな。」

宮田「今日はそういうキャラでいくことにしたん(笑)?」

齋藤「ほんとほんと!伝え方が下手くそですけど(笑)高校1年生のときから見てて、大学の時はマッチアップもさせてもらったんですけど、その頃からプレースタイルとかはずっと変わってないですね。僕、研究が好きなんですよ。なので、いつも参考にさせて頂いています(笑)」

佐藤選手はどうですか?

佐藤「こういったら申し訳ないんですけど、学生の頃は皆さんのプレーとかは全然知らなくて・・・」

宮田「そりゃそーだよね。いくつ歳が違うんだっけ?」

渡邉「13コ下だよね。」

宮田「13コ下と一緒にバスケしてるって、すごい話だよね。」

佐藤「それで、僕が大学4年の時にオールジャパンの前にエクセレンスさんと練習試合させてもらったんですけど、実はその時『齋藤さんめっちゃうめーな』って強い印象を受けたんですよ。この前試合した時も、自分が背を向けている仲間のほうにノールックパスを出してたんですけど、きっちり試合の要所で締めながらも魅せるプレーもしてくるのがすげーなって思ってます。」

齋藤「ありがとうございます。いやー、それは恐縮です。」

宮田「拓馬と齋藤はホントに毎回良い所を持っていきますね。まぁでもこういう選手たちがいるチームだと、観てると楽しいですよ。」


無理って言われて諦める前に
まず行ってみて欲しいですね。

佐藤選手以外の皆さんはほぼ同世代で、宮田選手・齋藤選手は海外でのプレー経験があると思うのですが、大学卒業時に海外に行かれたのですか?

宮田「齋藤はすぐ行ったよね。」

齋藤「僕はすぐ行きました。」

宮田「トップリーグの7チームからの誘いを蹴ってね。」

何か理由があったのですか?

齋藤「大学の時にトップリーグの当時1位のチームと練習試合をしたんですけど、『ここだったら何とかなる(通用する)な』って感じちゃって、面白くないなと思っちゃったんですよね。何とかなる場所じゃなくて『もう、やっぱ俺無理だわ』って思いたくて、アメリカへ行くことにしました。」

宮田「僕は真逆ですね。大学は関東二部のチームでも試合に出れていなくて、留年もして、卒業してから声かけてくれるチームなんてなくて、プレーするところがないんですよ。それで、クラブチームの【エクセレンス】を立ち上げて、社会人しながら一応バスケしてたんですけど、上を目指す足がかりも無くて、齋藤とは違う意味で『つまんねぇな』って思ってアメリカへ行くことにしたんです。」

海外に挑戦しての感想は?

宮田「僕はただただ楽しかったですね。プロ選手になったこともなかったので、生活の中心がバスケというのが楽しくて。マイナーリーグだったので給料も少なかったですし、英語も喋れなかったですが、めちゃくちゃ楽しかったです。アメリカでは人種の偏見とか無くて、最初は『ちっちゃい奴』って舐められてたんですけど、プレーを見せたら認めてくれたり、過去の経験なんて全く関係ない。ダメなら切られるし、通用すれば続けられるっていう、フラットな環境。それがとにかく面白かったですね。」

齋藤「最初は自分の頭の上でダンクされたりして『おースゲー!』って思っちゃったんですけど、『いやいや、俺は観客として来たわけじゃないだろ』って思い直して、そこからは戦っていくようになりました。けど、片手一本で押さえられただけで身動き取れなくなっちゃうし、クローズアウト(ディフェンスが詰め寄ってくる)の時なんかは、食われるんじゃないかっていうくらい怖いんですよ。何一つダメだなと感じて日本に帰ってきました。」

全くダメだなと感じたなかでも、『できそうだな』と一瞬でも思った時はなかったですか?

齋藤「日本の技術は悪くないと思うんです。向こうの選手はシュートフォームも汚いし、何でも出来るっていうわけじゃない。それでもシュートは入るし、ボールは奪われない。1つ1つを見ると全然すごくないんですけど、トータルで考えるとなぜか上手い。日本の技術や戦術というのは、上手くいけば、もしくは能力のある選手がやれば、良いとこまでいくんじゃないかな、と思っています。」

渡邉選手は、日本代表として海外の選手と戦ってみてどうでしたか?

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渡邉「“中途半端にやっていたら勝てないな”というのが、海外で試合をしてみての最初の印象ですね。最初、トヨタではないところで、社員をやりながらバスケをする予定だったんですけど、海外で試合をやって体感をして、仕事半分バスケ半分というのは無理があるなと思って、バスケだけができる方を選んだんです。1試合1試合、試合に対する情熱が違かったので、それくらいの気持ちでやらないと勝てないなという印象を受けました。」

日本人でもやれるなという事はありましたか?

渡邉「さすがにアメリカとやった時は、なかった記憶しかない(笑)アジアだったら、シュートの精度を上げたりすれば対抗できるかなと思いましたね。」

先輩方の経験を聞いて、佐藤選手どうですか?

佐藤「ただただ、凄いなと(笑)海外に行ってやってみたいとは思いますけど、『1回ダメだと思いたかった』という考え方が、『おー』と(一同笑)。なかなか無い考え方というか。凄いですよね。」

齋藤「今って、すごくいっぱいチャンスがあると思うんですよね。僕らの時にアメリカ行こうと思ったって、何のツテもなかったので。」

渡邉「なかったよねー。」

齋藤「今は色んな人がアメリカに行ってるから、バスケ界のネットワークだけでアメリカを知っている人に簡単に巡り会えるし。そう言う意味では、どんどん行けば良いのにって思いますね。聞いていても想像が膨らむだけで、実際のことなんて分からないし。だったら一度経験してきたほうが良いと思うんですよ。成功できるかって言われると正直難しい所はありますけど、無理って言われて諦める前に、まず行ってみて欲しいですね。
日本人は、映像で見るのと実際ってそんなに変わらないんですけど、アメリカ人は映像と実際が全然違うんですよ。『こいつトロそうだな』って思っても全く止められなかったり。
なので、1回行ってみて経験してもいいんじゃないかなと思いますね。」

渡邉「バスケが違うってことだよね。でもだんだん慣れてくるんじゃない?」

齋藤「慣れてはきますね。」

宮田「トヨタにルー(ルイス・キャンベル)やドロン(ドロン・パーキンス)(※2人ともガードの選手)が来た時も、お手上げだけど、だんだん練習相手くらいにはなれていったし。慣れは大事だと思う。国内で考えても言える話で、大学の2部で試合に出れてなかった俺が、うっかりJBLに入っちゃったらその環境に慣れて試合にも出るわけだから。”運”と”慣れ”は凄く大事だと思う。」

NBLとNBDL、両方を経験してみて違いってありますか?

宮田「うーん。バスケットの環境が大きく違いますよね。NBLはバスケが生活の主でやってますが、NBDLはそうじゃないチームがほとんど。そう言う意味だと、毎試合が本気の勝負かって言われると、正直そこまでモチベーションが上がらない試合もあるし。選手の能力やチームの能力として全く歯が立たないかと言われたらそんなことないと思っているんで、それこそ新リーグになってトップのチームと一つになったらチーム力もぐんと上がっていくと思っています。新リーグで2部のチームになったとしても、周りがバスケをメインとしてやるチームになったら、毎試合レベルが全然変わると思うし、化ける選手もいると思う。」

新リーグの話が少しでましたが、期待する事はありますか?

渡邉「僕はここ(東京Z)に来たのは、NBLでベンチに座ったまま引退するよりは、これから挑戦をしていこうとしているプロチームの手助けをしたいっていう思いがあってのことなので、自分がどうこうっていうよりは、プロチームを上のカテゴリに上げることとか、若い選手のステップアップを手助けして、バスケ界のプラスになればと思ってます。」

宮田「2部に入るだけでも、周りが全部プロチームになったら毎試合レベルがあがると思いますね。企業チームだと、NBDLの場合仕事優先となってしまうので、どうしても年間を通してのクォリティは落ちますよね。その相手がプロになって毎週緊張感があったら、環境の慣れの話じゃないですけど、化ける選手もでてくると思います。今でも、枠の問題で入れないだけで、NBLでできる選手がNBDLにも沢山いるので。」

渡邉「競争も増えてくるよね。」

宮田「企業だから選手の入れ替えが難しいじゃないですか。プロになると、試しに入れ替えとかできるから、チャンスが増えるのと、上手い12人がベンチに入るのではなくて、上手くないけどこういう選手が欲しいとか採りやすくなるんですよ。そうなった時に、個性のある選手は、化けるチャンスが沢山あると思います。」

佐藤「リーグがどうなるかわからないですけど、当然上のリーグでやりたい気持ちはあります。」

プレーオフに向けて

宮田「うちはプレーオフに向けてモチベーションを上げていくだけなので、そういう中で残りの3節で東京Z、豊通と2週連続で対戦してプレーオフに入っていけるのはラッキーだと思っています。」

齋藤「去年は何もできなかったんですけど、今年はシーズン開始からちゃんと動けているので、何とか頑張ります(笑)」

渡邉「チームは若いし初めてなので、僕や哲がバランスを取って、いつも通りのプレーが出来れば良いと思うし、一発勝負という意味ではオールジャパンでも良い試合ができたことを自信にして、いつも通り戦っていけたらと思っています。」

佐藤「自分も含めて若い選手が多いので、チームのバランスを取る部分は拓馬さんや哲さんにお任せして、僕らは若さを前面に出して勢いに乗っていけたらと思っています。」

渡邉「うちの場合は若手にやってもらうしかないですからね。」

宮田「僕もその通りだと思ってて、一発勝負のトーナメントはノッたもの勝ちで、去年はうちがそうなったから優勝できたっていうだけなんで。若いチームが弱いなんて思ってないので、絶対受け身にならないようにしたいですね。」

今シーズン東京Zが加入した事によって、昨シーズンと変わった事ってありますか?

齋藤「僕、東京Zのホームタウンエリアに住んでるんですけど、近所の商店街でイベントとかやってて、写真とかも飾られていて。『なんだよー、俺も参加させてよー』って悔しい思いをしてます(笑)」

一同笑

齋藤「『こんなイベントあるなら、俺呼んでよー』って(笑)、ちょっと思います。」

拓馬「個人的にコラボ?」

齋藤「はい(笑)」

宮田「でも、それって大事だよね。どんなスポーツでも、ライバルがあった方が観ている側も面白いじゃないですか。去年はうちと豊通の2強って見られてたんですけど、今年Zが入って実質3強っていう感じになって、せっかく東京に強いチームが2つあるんで、ライバル関係的なものもあったり、一緒に盛り上げていくっていう部分も含めて色々やっていきたいっていう思いはあります。1+1=2じゃないよねっていう事が、プロチーム同士だったら本当にできると思っています。東京のプロチームっていう2つのチームがNBDLから這い上がっていく画を、リーグに見せるという事が大事だと思うんですよね。イベントやっているなら、齋藤行かせたりね。」

齋藤「こっちを応援してー!って」

渡邉「そういうの得意そうだもんな」

齋藤「でも、皆は東京Zを応援している、みたいな(笑)」

東京エクセレンス側から見て、東京Zの地域活動ってどうですか?

宮田「Zは情報発信が上手いですよね。エリアを絞って、ここに対してやっていくという姿勢が誰から見ても明確になっていて、素晴らしいなと思っています。
『知ってもらう』という事が1年目は1番大事なので。その次に、『どう試合に来てもらうか』なので。そういった意味では、うちは1年目なかなか上手くいかなくて・・・。今年やっと板橋をメインでやっていますが。
後は、小野さんが東京Zに入った時はビックリしましたからね。発表前に小野さんと拓馬が入るって言う噂は聞いていて、それが本当だったんで驚きました。」

渡邉「俺も小野さんが入ることを知ったのは、チームに入ることを決めてからだったからね。」

齋藤「そうだったんですか。」

渡邉「自分で選んで決めたチームだったんだけど、実は小野さんも来る話になったって聞いたけど。」

宮田「もう小野さんと一緒にやるの3チーム目でしょ?」

渡邉「そう。」

宮田「それ凄いよね。縁だよね。」

まだまだお話を伺いたいのですが・・・最後にファンの方にメッセージを

渡邉「バスケ界発展のためにも、東京のプロチームが盛り上がっていかないとって思っているので、ファンの方にも楽しんでもらえるように、今後続いていく東京ダービーとして盛り上げていきたいと思っています。」

佐藤「プレーオフに繋がるような良い試合をしたいと思っています」

宮田「この試合は楽しい試合になればいいと思ってるんですけど、拓馬が言ったように東京ダービーが続いていってくれたらと思っています。前回の僕らの試合には、Zのファンが太鼓を持って来てくれてましたけど、僕らが『ダービー』って言ってるだけじゃなくて、それぞれのファンが『あいつらには負けねぇ』っていうような、ライバル関係みないな形が作れたらと思います。プレーオフでも、できればファイナル(決勝)で当たりたいですね。」

齋藤「一生懸命やって、観に来てくれた人が『また来たいなー』と思ってくれる試合がしたいし、エリア同士の対戦というか、僕らだけでなく、ファン同士も競い合うような雰囲気を作って。それを楽しんでくれたらと思います。」

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