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スペシャル対談:2年目の想い

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まもなくリーグも再開!
後半戦に向けて、昨シーズンのルーキトリオ、#7佐藤正成選手#23泉秀岳選手#32伊良部勝志選手へ、今の心境を直撃取材しました!


前半戦を振り返って

試行錯誤しながら
 今に至るかなと言う感じです。

──まず、前半戦はどんなイメージを持って戦っていましたか?

佐藤正成選手(以下:佐藤)「個人的には、去年は、“勝負どころまでもっていけば、最後誰かが繋げてくれる”という思いが正直なところ若干あったので、今年は誰かに頼るのではなく、自分で色んな展開ができるようにという思いで入りました。チームとしては、優勝という目標に向けて、一発目が豊通戦だったので、本当はそこをしっかり勝って波にのっていきたいと考えていました。結果連敗をしてしまって、なかなか自分達の思い描くバスケットができないまま、試行錯誤しながら今に至るかなと言う感じです。」

伊良部勝志選手(以下:伊良部)「去年後半からアーリーエントリーであきが入ってきて、小野さんからもコンボガードとしてやっていくと言われていたので2番で出る機会が増えたのですが、外のシュートの確率がかなり悪くて、そこを自分の中で課題として、オフからずっと練習でも取り組んできました。それプラス、ディフェンスも磨いて、外のシュートでチームを勝利に導いていけるようにと目標を持ってシーズンに入りました。」

泉秀岳選手(以下:泉)「去年は、シーズン中、勝負どころではベンチにいる事が多かったり、プレーオフの最後もコートに立つことができなかったので、今年はトータルして色んな場面で出れるようにするにはどうしたらいいか、オフの間に考えていました。日によってムラが多いと結構言われていたので、まずはそこを改善しようと思い、練習から意識をしていました。自分のポジションを少しは確立しながらシーズンに入ったのですが、勝てない事が多くて、去年のメンバーが抜けたところを自分達がうまく埋められていなかった部分もあると思っています。
最後、東京海上日動との試合でちょっと盛り返せたのは良かったと思うのですが、他の選手と比べてディフェンスが甘いせいで、多分プレータイムが少なかった事が多かったのかなと。ただ、シュートも決めないと勝てないから、勝っている試合は必ず10点以上は点をとっているので、後半戦はディフェンスとコラボして頑張りたいです。」

──開幕での2戦(vs豊通名古屋)で1勝でもできていたら違ったと思いますか?

column-sp1.png佐藤「豊通は強いっていうイメージを少なからず皆持っていると思うし、メンタル的にはチャレンジャー精神のような感じで、“どれくらいなんだろ?”みたいなとこが強くて。それでやってみたら、そこまで差を感じたわけではなく、どちらかというと自分達の自滅で最後負けた感覚があったので、手応えは悪くなかったです。そこよりは、大塚に負けてしまって、“あれ?”っていう方が大きかったですね。」

──去年全勝した相手に負けてってところかな?

伊良部「大塚だけでなく、他のチームの時でも、“ここで連勝すれば”という、チームとして乗れそうなところで1つ落として1勝1敗で終わってしまうと、なかなか乗り切れない部分があって。そういう試合が前半戦は多かったかなと思いますね。」


昨シーズンとの違い

皆、もがいているんです。

──去年とメンバーが半分近く入れ代わったことが影響している事ってありましたか?

泉「戦力的にいきなりダウンしたとかはないと思っています。去年に比べて、「よーし」ってまとまっていく雰囲気が薄い感じというんですかね。自分含め、そういう雰囲気にできていないなと感じています。勝っても負けても、やりきれないじゃないけど、「あー」(魂が抜けたようなため息)みたいな(笑)」

伊良部「ほんと、そういう感じ!」

泉「ほんとにそれが1番大きい気がする。戦力としては結構補強できているというイメージなので。あとは、技術的よりも、1年半僕らはやっていてチームの考え方をわかっているけど、他のチームから来た人にとってはこれまでと違う事もあるわけなので。そのギャップが埋まっていなかったのかなと。」

──埋め切れる人がいないってことかな?

泉「埋め切れる人がいないというか、去年は皆で「わっ」とやるっていう感じだったのが、今年は無い気がする。」

伊良部「一人一人、責任とかコート内外でやらないといけない仕事があって、後半戦はそこをもっと突き詰めていかないといけないのかなって思います。責任感とかがもっとでてきたら、練習とかでもチームをよくするための発言とか、もっと一人一人でてくるだろうし。」

──チーム内の発言って少ないの?

伊良部「何人か練習が終わった後や休憩中とか話しているけど、もっとそこの部分を増やした方がいいかなと。自分も上手くいかなかったところは話すけど、まだまだ足りないですね(笑)」

泉「1番に言えることは、いつまでも去年の事を引きずらず、今の1番の最適なやり方を考えないといけないってことですね!」

──何か考えていることってありますか?
 

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佐藤「無い物を求めても仕方がないというところはあるので、別の人が別のやり方でやっていけばいいのではと思いますけどね。そういう風になっていかないといけないのかなって。全体的に若いので、去年は勢いでやっていて、そのエネルギーを上手く導いてくれる人がいたところがあったので。今も、哲さんやたちさんとか、ベテラン勢からは色々アドバイスをもらっているので、自分達がうまく取り入れないといけないなと感じています。」

泉「ファンの人からも、去年と比べて楽しそうじゃないと言われたことがあって。楽しくないわけじゃないんだけど、全てが悪い方向に行き過ぎてて・・・。」

伊良部「皆、もがいているんです。」

泉「(笑)」

伊良部「良い形で勝って盛り上がって、これが続くと良いなと思っても次負けてしまう。その繰り返しだったね。」
 


ここまでの課題

また開幕と同じ様に“戦えた”って思っても遅いから。

──開幕戦の内容を見ていると、今年は勢いがあるかなと感じた人も多いと思うのだけど?

泉「振り返ってみると、あの時は本当にそう思った。豊通戦で負けたのは、最終的に自分達がそわそわして負けたから。あそこはあそこで、上手く区切れたね。」

佐藤「普通にやればできるなぁってね。」

泉「アイシンAWに1戦目勝ったけど、2戦目で負けてTO24個だしてしまって怒られて・・・。八王子には連勝できて、“ここから勝っていけば大丈夫だろう”と思っていたら、大塚戦で負けて。」

──ミスのこととか、色々考えすぎてしまったとこがあるのかな?

佐藤「それもあると思いますよ。」

伊良部「確実にある。チームや個人でも上手く切り替えないといけないし、暗い雰囲気にしてもダメだから・・・もがいています。」

佐藤・泉「そこは難しい。」

伊良部「答えが見つからないよね。」

泉「前半戦をまとめると、勝負どこで勝てなかったのが全てなんじゃない?」

伊良部「そうだね。連勝とかできていたら、雰囲気良いもんね。」

泉「去年は、相手もあったけど開幕から8連勝して、正直負ける気がしなかった。」

伊良部「負ける気しなかったよね。」

泉「前半負けていても、“ここから逆転でしょー!”って思えてたし。これを切り替えるとしたら、後半戦最初の豊通戦で勝つしかない。また開幕と同じ様に“戦えた”って思っても遅いから。それは既に感じたことだし。今僕らがやるべきことは、豊通に勝つ!勝ったら、僕らも気持ち的にのっていけるし。」

──佐藤選手はどうですか?

佐藤「うーーーん。」

伊良部「ふっきれた感じはするけどね?最初の4~6試合くらいは調子があがってこなくて、中盤くらいで。」

佐藤「豊通戦は普通で、そのあとちょっと怪我が続いたりして・・・。」

泉「大塚戦の2戦目くらいからじゃない?調子上がってきたの。」

佐藤「そうそう。ようやく調子も上がってきたので、もっとシュートも決めて得点をあげていきたいですね。確かに去年の方が勢いはあったかもしれないですけど、まだ半分は試合が残っているので、ここからだと思っています。」

泉「八王子戦あたりまでは、僕や勝志も調子良かったけど、豊田合成に負けてオールジャパンの可能性が無くなったあたりから少しプレータイムが少なくなってしまったから。自分の弱点がディフェンスなので、そこをもっと自覚させるために、最後のプレーオフのためにも僕をもっと成長させるためにそうしたんだと、僕はポジティブに考えている。」

──最後、東京海上日動戦でも活躍したからね!
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泉「結構長かったですけどね(笑)ファンの人達が気を遣ってくれるのが凄い苦しかった。
最初は皆怪我かって感じだったけど、そういうわけではなかったし、だんだんと「えっ」ってなってくる雰囲気があったから。友達にも「どうした?」って聞かれるし、生きた心地がしなかったです(笑)」

伊良部「生きた心地(笑)」

泉「しかも、チームも暗い状況で、俺も打破したかったんだけど、そのあたりからプレータイムが減ってしまったから。どうしたらいいかわからなかったけど、最後少しは調子が上がって、心の中で、ひとまず一件落着って感じになりました(笑)周りに心配な思いをさせてしまったのが心苦しかったです。でも、2015年の話なんで!」


メンバーの存在について

結構うらやましかったりするんですよね。

──ここからは切り替えていくだけですね!ちょっと話を変えて。昨シーズン同じルーキーとして入団して、お互いどんな存在ですか?3人とも何となくキャラも違うと思いますが?

三人「(笑)」

伊良部「何となくじゃなくて、だいぶ違いますね(笑)」
 

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泉「僕は、やっぱり同期っていうのは、なかなかいるものじゃないから大事だと思っています。前に、何かのイベントで、この二人と師門さんとで、夢とかお互いの事をどう思っているのかを話す時があって。その時に、練習中のやる気のあるないが目に見えてわかるって言われたんですね。それは良くないなって思って、そのオフから結構頑張ったつもり。」

佐藤・伊良部「うんうん、変わったよ。」

泉「僕はそれを聞きたかったんだよね。」

一同「(笑)」

佐藤「全然違うよね。」

泉「それは、周りで見ている人にも言われたから、自分でも成長したなと思っています(威張り顔)。」

一同「(笑)」

泉「性格ってなかなか変えられないけど、練習に対する態度だけは変えようと。一緒にやっているチームメイトに言われたことだから、そこは真摯に受け止めて。だから、「ありがとう」って言いたい。まさには。」

伊良部「俺にも言え。」

佐藤「(笑)でも、ほんとに全然違います。去年は、オフモードの時はほんとにオフっていう、完全に誰から見てもわかる感じだったんです。だから小野さんにも、「秀岳!!」みたいに言われる事が結構あって。「呼ばれるぞ、呼ばれるぞ、はい呼ばれた」みたいな。でも、今年はそういう事が全然ない。」

泉「ほんと、言われて良かった。」

──他には、いてくれて良かったこととかありますか?

泉「まさは、僕の中で公私ともに教科書みたいな感じなんです。オフェンスでもディフェンスでもしっかりしているから、見ているだけでも勉強になるので。練習でマッチアップしている時でも、気を抜いていたらやられたりするから、そういうので自分も上手くなったと思います。自分がよく注意される事を、まさはちゃんとやってきているから。普段からしっかりやっている人がいて、僕は良かったです。」

──3人の中なら、1番優等生キャラだもんね?

佐藤「(笑)」

泉「凄いしっかりしているけど、ふざけるところとか、ぼけたら突っ込んでくれたり、そういう事もできるの。」

伊良部「そうそう。“ブラックまさ”あるからね。」

佐藤「(終始 笑)」

泉「そういうとこもあるから、信頼できる。プレーはしっかりしていて、普段ふざける時はふざけることができるから。勝志も・・・ないな(笑)」

一同「(笑)」

伊良部「おいやめろ。もっとあるだろ!」

泉「勝志は、ほんとに良い奴。」

伊良部「それでまとめるなって。」

泉「心が優しい。」

佐藤「うんうん。」

泉「優しいし、一緒にオフからシューティングとかしていて、3ポイントも前半戦とか結構良いとこで決めていたから、それはやっぱ俺のリバウンドのお陰かなって思います。」

伊良部「(笑)あざっす。」

──続いて、伊良部選手はどうでしょうか?
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伊良部「まさは、凄い熱い男ですね。試合中とか、シュートを決めたりしたら、こう(ガッツポーズをする仕草)したりとか、僕と体ぶつけたりとかして、“うおー”みたいな。そういうとこは熱くて、僕もたまに“うおー”ってなったりする時とかに、まさに体ぶつけてみたりとかしてるから。」

泉「まさ、体はってるな」

伊良部「熱い男って、結構好き(笑)」

一同「(笑)」

伊良部「秀岳とは・・・俺がたまに「ナイシュー」とかって後ろからいったりとかするけど、こいつ試合中はクールだから。」

泉「東京海上日動戦の時は、俺も久々に出たから息が上がっているのに、こいつが「いぇーい」とかってやってきて、ちょっと静かにしろって思ってました。」

一同「(笑)」

泉「ほんとに、こっち息が上がっているから静かにしろって。それ言ったよね?」

伊良部「言った言った。秀岳は、やっぱ、流れを一瞬でもってこれるから。シュートとか入ったら止まらないし、チームの流れに良いアクセントを加えてくれますね。」

泉「アクセント(笑)あざっす。」

伊良部「流れを持ってこれる男だと思います。二人は同期だから、やっぱ僕としてはライバルなので。シュートを決めたら嬉しい反面、悔しい部分もあって。「あいつ今日スタートか」とか、「ナイシューだけど、ちょっと悔しいー」みたいな。そこは、仲が悪いわけじゃないけど、良いライバルとしてっていう目線もあります。ヒーローインタビュー見たら、僕もやりたいなぁって。」

一同「(笑)」

泉「お前はまだまだだな。」

佐藤「(笑)」

──佐藤選手は?

佐藤「秀岳は、僕にはないキャラ性だから、そこが結構うらやましかったりするんですよね。例えば哲さんって、端から見るとちょっと壁があるというか。僕とかも、話をするけれど、そんなにこうフランクな感じでは話せないみたいな。でも秀岳は、結構平気でいじれるくらいなんですよ。そういうのとか見ていると、“いいなー”って思うんですよね。」

──わかるわかる。グイグイいけそうだもんね。
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佐藤「そうなんですよ。で、チームとしても、ムードメーカーというか、盛り上がるじゃないですか。そういうところは、有難い部分と、うらやましい思いが。それにのっかっていきたいんですけどね。のっかれる部分もありながらっていう感じです。
勝志は、普段は、さっきも秀岳が言ってましたけど、優しくて良い奴なんですけど、バスケになると負けん気というか。いらってくる強気を発揮しますね。例えばファウルとわかっていて平気でやってきたりとか、そういうところが芯の強さがある。練習中だと、“こらっ”ってなる時が結構あります(笑)」

伊良部「バチバチやってるよね。」

佐藤「あとは、コミュニケーションの仕方が成長したね。去年は、まず第一に自分の言いたいことを伝えたいから、言葉のキャッチボールをするんじゃなくて、一方的にバーッて言って、バーッて答えるっていう仕方が多かったんですけど。今年は、若干キャッチボールになってきているかなっていうところはあるっす。ちょっとずつ投げてちょっとずつ返すっていうのができています。」

伊良部「(笑)」

──他のメンバーとも含め、何かエピソード的な出来事ってありますか?

泉「去年より、プライベートでのイベント事が多くなった気がする。誰かの誕生日を祝ったりとか、皆でやろうっていうのがある。」

佐藤「選手全員で飯とか行ったことがなかったから、エクセレンス戦が終わったあとに行ったよね。その時は秀岳が企画してくれて。」

泉「鹿児島戦の時に、師門さんと1時間くらいチームの事を話したんだよね。で、「飯行こうとかってなくない?」ってなって。師門さんが言うとガチ感がでるから、「お前が言え」って。」

佐藤「でも、意外と深い話はせずだったよね(笑)」

泉「多分、皆思っていたと思う(笑)」

佐藤「だから、もう1回やりたいよね。新年会みたいに。」

泉「師門さんもそう言っていたから、もう1回後半戦始まる前に皆で固まって、豊通を倒すっていうシナリオだね。」


後半戦に向けて

来年というよりは、今。

──Bリーグに向けて、個人にとっても後半戦は大事になってくると思いますが?

泉「Bリーグも開幕するけれど、僕は今年最後優勝したいっていうのがあります。去年のオフシーズンにメンバーの変動とかあったりして、やっぱその年にしかできないことってあると思ったんですよね。“あの時もっと頑張っておけば、もっと皆と喜べたのかな”とか考えたら、ちょっと寂しくなったりして。今のこのチームで最後プレーオフに行って優勝して終わるっていう気持ちが1番強いので、来年というよりは、今。後半戦も、もしかしたら負けたり色々あるかもしれないですけど、最後の日まで、気持ちを抑えておきます。勝ったときに爆発させます。」

伊良部「オフシーズンに3ポイントシュートを1つの課題として重点的に練習をしてきたので、前半戦は良い形で決めれて自分の一つの武器になってきたなと感じています。ですが、チームの核になる部分はディフェンスなので、自分の強みの一つでもあるディフェンスを頑張って、ルーズボールやリバウンドをZのボールにできるようにもっと意識をしてプレーをして、自分のそういうプレーによって、チームで良いオフェンスができたり、最終的に得点に繋がればいいと思います。アーリーエントリーで選手も入ってくるので、良い刺激として自分に課せればいいかなと。来年からの新リーグのことももちろん考えていますが、まずは今シーズンが1番大事なので、しっかり後半戦勝って、プレーオフにでて優勝を勝ち取ります!」

佐藤「コーチ陣からももっとリングにアタックしろと言われているので、そこを意識して得点をもう少しとっていけたらと思うのと、あとはコート上でゲームをコントロールするのはあきだけど、まだあきもかっかしやすいから、そういうところを上手くコントロールしてあげて、しっかり裏からあやつれるようにしていきたいかなと。
さっき二人も言いましたが、Bリーグは次のことなので、そこまでに1つ1つ目の前の事をやっていくことが、最終的にそこに繋がっていくので、まず、日々目の前の事を一生懸命やるのと、現状4位ということをしっかり把握して、まずプレーオフにでること。そこまでいけば1発勝負なので、そこでやってやれば良い話なので。まずはそこに向けてチームを作っていて、1発勝負で難しい部分もありますが逆にチャンスでもあるので、そこに照準を合わせて、優勝に向けてやっていきたいと思います。」

──プレーオフで、ファンの皆さんと喜びを分かち合いましょう!

三人「はい!!!」

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