TAKU’s BRAIN vol.13『ラスベガス滞在記~スポーツディレクターとして #2~』
みなさん、こんにちは。
ラスベガスに到着してから今日で2日が経ちました。
スポーツディレクターに就任してから約3週間、主に編成や交渉の仕事を中心にこなしてきましたが、東京Zにいる以上、どの立場でも常に「東京Zの選手が世界で活躍するためにどう行動するか」「スタッフとして世界で活躍するために何をするべきか」と言うことを考えて行動する必要があります。
スポーツディレクターとしての一般的な役割は前回説明させていただきましたが、今回ラスベガスに来たのは、外国籍選手を探す目的だけではなく、「東京Zの選手が世界で活躍するための足がかりを作る」ためでもあります。
そのためにまず大切なことが「アメリカ(ラスベガス)での仕組みや環境、状況を理解すること」
そしてもう一つが「エージェントとの繋がりをより強固にする」ことです。
まず「こちらの仕組みや環境、状況について」ですが、通常外国籍選手を獲得する一般的なやり方は、チーム(またはコーチ)とエージェントとのやりとりが必要になってきます。
そもそもまず外国籍選手の情報やハイライト映像をどう集めるか、ですがこれには僕が知りうる中で大きく分けて3つあります。
①チームのWEBサイトに記載されている代表のアドレスやコーチのSNSに、選手の情報が記載されているメールが送られてくる。
②知り合いのコーチや選手から紹介される。
③直接選手を見に行ったり直接エージェントに会いに行く。
①についてはもう本当に情報化社会の象徴ですね。
コーチのSNSには世界各国のエージェントからバンバン連絡がきます。
②は想像がつく範疇だと思います。過去自在籍した外国籍選手の紹介だったり知り合いのコーチからの紹介のパターンもあります。
今回の目的の一つでもある③は、なかなか一般の方には見えない部分も大きいのでちょっと仕組みを説明しようと思います。
基本的にはアメリカの選手は大学を卒業したらエージェントと契約します。(エージェントの規模の大小によっても待遇や環境はかなり変わってきます)
そしてものすごく簡単に言うと、エージェントが「コーチの皆さん、うちの選手を見て契約してくださいよ~、良い選手たくさん集めましたよ~」みたいな感じで「Showcase」と言われる品評会的なイベントを開催します。
▼「Showcase」の様子
そこに参加すれば選手の練習やゲームでのプレーを直接見ることはもちろん、直接インタビューしたり、エージェントと交渉をすることが可能になります。
映像からでは分からない選手の性格やプレースタイルをある程度把握することができるのが大きいですね。
結局エージェントから送られてくるハイライト映像は「良いプレーを集めたもの」なんであまり参考にならないんですよね。
だからこそ直接選手を見ることのメリットは計り知れないし、昨年山野社長と一緒にロサンゼルスまで行ったのも大きくはこのShowcaseを見ることが目的でした。
あとは直接会場に足を運ぶと、今まではメールだけでのやりとりだったエージェントと直接顔を合わせて話すことができますし、新しいエージェントを紹介してもらったり、いろいろなコーチとも情報交換ができるし人脈が自然と広がっていきます。
やはり世界中どこでも「顔が見える相手」とは良い信頼関係が作りやすいですからね。
ですので今回は限られた滞在時間ではありますが出来る限り色々なShowcaseに足を運んで色々なエージェントと会ったり選手を見てみようと考えています。
明日は実際のShowcaseの様子であったりNBAのSummer Leagueのことを書こうと思っています。
それではまた!