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イタリア・ミラノ日記 Day 8

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今日は練習はオフですが、ミラノ滞在最終日でした。

朝からファブリチオコーチに呼び出されて、「帰る前に昨日のビデオを一緒に観よう」ということで、昨日の試合のレビューです。最後まで「教えたい」という気持ちが伝わってきて本当に嬉しかったです。

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ファブリチオコーチの家で。
前の日は予約がいっぱいだったため、自分より後の飛行機に乗り、朝2時に家に着いたそうです。
 

今回もやっぱりビデオ観ていて、思い切り自分の見えなさを思い知らされました。
本当にこの人は一体どういう脳みそしているんだろう?
そもそものピック&ロールの知識が追いついていない。だからその守り方も。
基本を一から丁寧に教え直してもらいました。
S級ライセンスでジョン・パトリックコーチに教わった基本中の基本のおさらい。
そんなことも知らなかったんですもんね。まだ半年も経ってないから見えなくて当たり前ですね。
もっと勉強しないと。

AURORA DESIOではファブリチオコーチがビデオを見て、ポイントをアシスタントのロベルトに指示し、ロベルトがビデオを作る、という流れで仕事をしています。トップチームでは全てのコーチがそれぞれビデオを見て、ディスカッションをする、という形らしいですが、AURORA DESIOではアシスタントコーチの2人はいくつものユースチームのコーチも兼任しているのでそれができないそうです。

その場、その場に対応するのもファブリチオコーチ流。
やりたいことがあっても、今までやってきたことがあっても、その場その場の状況に合わせて、「できることを精一杯やる」。当たり前のことだけれど、なかなかできないことなのかな、と思います。
「前のチームはこうだった」、「1部のチームはこうだった」、ではなく、「来年はこうした方がいい」とオーナーには伝えるものの、「今やれることをやる」。それで文句を言うことも、言い訳を言うこともない。
変にストレスを溜めているようにも見えない。
本当の「一流」だな、と思いました。

彼のコーチングを見てると、一人だけ温度も空気感も違うんです。
小さなAURORA DESIOの体育館や、シチリアの体育館でコーチングしている時も、彼だけ存在感が全然違う。
あれを「オーラ」というのでしょうね。2部に来ても、1部でユーロリーグで教えているのと同じテンション、同じ準備、同じ気持ちで教えようとしている。環境がどんなに違っても、言い訳をせず、自分ができる最大の熱意を毎回の練習に持ってくるんですね。試合になるとまたもっと変わる。
そういうレベルを体験したことのない若いコーチや若手選手に囲まれていても、一人だけ違うオーラを発してる、そんな感じでした。
きっとストレスも不満もあるのかも知れませんが、今日も黙々とビデオを見て翌週の準備をするファブリチオコーチを見てると、すごく勉強になりました。
ビデオを見ている途中の会話の中で、昨日の試合でなぜ試合後のミーティングで話をしないのか聞きました。
本当に一言で終わっていたので。。。
「俺は試合中、バランスが取れていない。翌日冷静になってビデオを見ている時と違うものが見えているんだよ。感情的になっていて、バランスが取れていない時に話をしてもチームに有害にしかならないだろ?」

ただ熱いだけでなく、こうして「感情のバランス」まで整えているんですね。
本当かなわないなあ、と思いました。

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最後にアテネ五輪の銀メダルを見せてもらいました。
初めて触りました。
この試合、結構観て勉強した記憶があるので、懐かしかったです。
リトアニアとの準決勝が山場だったと興奮気味に話してくれました。


チームを長く空けてしまいましたが、これから日本に帰ります。
今回もらった機会を
少しでも多くチームに還元して貢献できるように頑張ります。

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ファブリチオコーチの家。
また来れるだろうか?

ありがとう。コーチ。