MENU

アースフレンズ東京Z

EARTHFRIENDS
TOKYO Z

MENU
COLUMN

COLUMN

HOME > コラム > アメリカNBA編 Part3

アメリカNBA編 Part3

Sean_Jazz4_top.png
到着して二日目。今日はNBAユタ・ジャズの練習を見学できました。

みなさん、NBAってシーズン中、チーム練習をライブで行わないってご存知でしたか?
そう、いわゆる5 on 5とかをライブでやることがないんです。
82試合という試合数は週に移動も含めて3~4試合行う強行軍なのでとてもじゃないけど、練習で負荷をかけられない。週に2回しか試合をしない我々と違って、(最近は3試合の週もあったり、8日間で4試合とか5試合、というのもBリーグでは見られるようになってきましたが)シーズン中にNBAのライブの練習を見られる機会って本当に稀なんです。

今回はオールスターブレイク明け、というのもあって割としっかり練習をしているところを見ることができました。

練習前後に各個人がそれぞれ担当のコーチと「パッケージ」を行いますが(前後でまたそれぞれ違う)、それ以外はチーム練習を集中して行い、相当量の情報量がカバーされていました。5 on 5の進め方も今まで見たことのないやり方を見られたので、かなり参考になりました。集中力が落ちてきた時のコーチスナイダー(ユタ・ジャズHC)の対応の仕方も今まで見てきたどのコーチとも違い、本当に勉強になりました。
やっぱり他の人のコーチングを見るのって、すごく勉強になります。
それぞれに個性やキャラクターがあるから、どの人からもやり方を真似られるわけではないけど、考えさせられることは多いですよね。

コーチスナイダーは、インタビューとか見てもわかると思いますが、すごく精悍な顔つきをしていて、迫力があるんですね。細身だし、NBA選手に囲まれたらもちろん大きくはないんですが、存在感がすごくある。ヘッドコーチだから、とかじゃなくて、どのコーチよりも圧倒的な存在感があるんです。以前会った時よりも一回りもふた回りもその存在感が膨らんでいる気がしました。

とにかく今回練習を観て感じたのは、「圧倒的な情報量」と「効率」。いかに多くの情報を、「多過ぎる」と感じさせないで選手に落とし込んでいくか。

今まで一緒に働いてきた多くのコーチは「オーバーコーチング」を嫌います。「Simple is best」。いかにわかりやすく、シンプルにゲームを捉えるか、そこを大切にする。一方で、代表を終えてからは、日本が海外である程度の成果を残すためには、情報量や対応力がかなり必要だと感じました。だから国内でも、多くの情報量をこなせる、対応力があるチームにしていく必要があるのではないか、と。

NBAやイタリアからも多くの情報量をいかに落とし込んでいくか、をたくさん学ぶことができます。日本でも絶対やれる。工夫は必要ですし、マンパワーや元々の知識や技術の量から、海外でのやり方をそのまま真似できない部分はあるけれど、やりようはあるかな、と手応えを感じてきたのは、東京Zで昨年イタリアに行かせてもらってから。

今回のNBAは想像通り、圧巻・圧倒されましたが、時間をかけて整理すればきっと落とし込む方法は見つかる。そんな気がしました。

練習後は、ユタ大学とUCLAの試合のチケットももらえて、同じく見学に来ているロシア人コーチと2人で観戦してきました。お互いにタイムアウトのタイミングや戦術対応について話しながら見られたので面白かったです。英語ってやっぱり大切です。もっとしっかり話せるように勉強し直そうかな。

明日も頑張ります。

TRY HARD!

Sean_Jazz4-1.png