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ギリシャ編帯同日記 vol.2

ユーロリーグのチームは週に1度国内のリーグ戦、そしてユーロリーグの試合、と1週間で2度の試合があります。(来季からユーロリーグの枠が2チーム広がり、試合が増えるため、週3試合になる時もあるそう)
日本は土日連続の「バックトゥバック」で行われていますが、バスケットボールの試合のバックトゥバックは世界的にも例が少なく、外国籍選手はまず最初にそこにびっくりします。今日は下位チームとの試合ということや選手の疲労がたまっているということもあってシュートアラウンドはなし。試合開始2時間前にフィルムミーティングから入りました。

聴くだけではないディスカッションの多いミーティング

フィルムミーティングはパーソネル、つまり相手の選手の個々の特徴の説明でした。
ビデオ担当のアシスタントコーチがビデオを流し、スカウティング担当のアシスタントコーチが選手をタイプ別にカテゴライズして紹介。その上でどう守るかを説明していきます。
その説明の上からヘッドコーチとトップアシスタントコーチがかぶせてより深く説明したり、逆にコーチ陣がスカウティング担当のコーチに質問をしたりすることで、選手も自然に質問が出るような空気が作られていました。
日本では「聴く」だけのミーティングが多いですが、ここでは割と選手からも質問が出ていました。ですが、それを作っているのはコーチ間での役割分担かと・・・。
ヨーロッパ人の気質はどちらかというと、アメリカ人よりも日本人に近く、ヨーロッパ人にとってもアメリカ人は「自由」とか「気まま」と感じるようです。なのでミーティングもどちらかというと受け身になりがちなのがヨーロッパ人ですが、コーチ陣が目の前でディスカッションというか、質問をしあうことで、選手も話に入って来やすい雰囲気ができていました。その引き出しはなかったので大変勉強になりました。

試合前のメニュー

17:00~ フィルムミーティング
~18:30 フリータイム
テーピングをしたり、それぞれにストレングスコーチから課せられた個人別の補強運動(5分~10分)をしたりします。シューティングもしますが、日本ほどしません。
18:30~ チームウォームアップ
レイアップラインがとにかく長く、その後練習と同じような流れでその場でのダイナミックストレッチ、歩きながらのダイナミックストレッチ、ダッシュやアジリティーが入ったウォームアップをして、試合に入ります。日本よりダッシュやアジリティーメニューは少なめですが、強度が高いです。ほぼスプリントでやっていますし、レイアップドリルも36歳のスパノウリスというスーパースターがフルスプリントしていたので、意識は高い、と思いました。
ヨーロッパでは「自分の体をよく知ってアップしている」という印象を受けました。チューニングしている感じです。不必要に長くコートにいないし、スイッチ入れるときは入れる。
試合前は90前入りが普通でそれはどの国もヨーロッパはそうだ、と言っていました。「NBAのように何時間も前からアリーナ入りせず、しっかり集中を保てるようにしてる」とトレーナーのアンドレアが言っていました。
心待ちにしていたヨーロッパトップチームの試合に関してはまた次回。