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ギリシャ編帯同日記 vol.3


いよいよ試合!相手はギリシャリーグの中でも低迷するパニオニオスGSSとの対戦です。
試合前には以前オリンピアコスBCにいたアシスタントコーチに花束贈呈があったり、「ファミリー」的な要素が見られてとても良かったです。対戦相手が格下なこともあり、「モチベーションを操るのが難しい」とスタッフみんなが心配していた試合。どんな試合展開を見せるのか?

VSパニオニオスGSS

前半、案の定ターンオーバーが多く、相手のシュートも決まる。45 - 41とかろうじてリード。コーチブラットもタイムアウトで叱咤しますが、状況は変わらず。15分間のハーフタイムへ。後半に入ると一変。53 - 31と圧倒し、結局ファイナルスコアは98 - 72と勝利!!

ベンチのすぐ横で見させてもらえたので、スタッフの様子や選手の様子といった普段見えない風景がよく見えました。試合後、椅子にうずくまるように座って休んでいたコーチブラットに、「ハーフタイムで何を言ったんですか?」と質問したところ、コーチングのコツを教えてもらいました。自分にとっては凄く新鮮で役に立つ教えだったので、これだけは自分の胸に大事に取っておきます(笑)。


 

翌日の練習

翌日の練習はリカバリープラクティスと言って、ノーテープで75分程度の練習でした。
【1】ハドル
【2】ウォークスルー
相手のセットを5つ
(MEMO)アシスタントコーチが紹介、ヘッドコーチがマッチアップや注意点を強調
【3】ウォームアップ
①その場でのダイナミックストレッチ
②寝ながらボールとバンドを使ってのストレッチ
③フルコートでのダイナミックストレッチ(5往復程度)
(MEMO)ストレングスコーチ担当
【4】グループシューティング 3 on 0
セットオフェンスの分解4種類
【5】5 on 0
片道 3チームで交互に
【6】シューティング
2グループで2分間シューティング
【7】5 on 5 ディフェンシブドリル
3種類
(MEMO)ノーテープの割にほぼライブ、強度が高い。よく喋る。カラダの当たりあいもある
【8】5 on 0
スペシャルシチュエーション3つ
(MEMO)カットスピード、パススピードが速い。指示が細かい
【9】シューティング
2グループでフリースロー
【10】フリースロー
2チームに分かれてシュート
【11】ハドル
(MEMO)練習終了後はストレッチをみんなでやるが、短い。個人練習する選手は少ない。

インテンシティとハードワークの重要性

この日は、コーチブラットの機嫌が終始悪そうでした。ウォークスルーの途中で突然、「Coach Todo!選手にやり方をいくら教えても、選手のやる気がなかったら意味が無いんだ!俺は”タフネス”を教えている。守り方をどんなに教えたって、”タフネス”が無ければ何にもならない!昨日の試合のようになる!どうやって”タフネス”を教えるかって?俺に教えてくれ!昨日は相手の方がめちゃくちゃタフだったろう?うちにはあのタフさを出せる選手が昨日はいなかったんだ!!!」と叫び出しました。選手のリアクションを見てると、よくあることのようでした。
ただ、言っていたことは確かで、前日の試合の前半と後半ではディフェンスの戦術は何も変わっていないんですね。それに結局オープンシュートも打たれている。ただ、明らかに遅れた後のクローズアウトだったり、その後のリバウンドへの頑張りやハッスルが違いました。諦めずに追いかけるし、フィジカルにプレーする。入れられてもまた黙々とハードに(よりハードに?)プレーし続ける。もちろんコミュニケーションはしてるんですが、いちいち決められたからと言って、キレたり、リアクションせずに、ただ目の前の仕事をしっかりとやれるだけハードにこなす。そんな集団になっていたのが後半でした。

このレベルでも「戦術」よりも「ハードワーク」・「インテンシティ」なのだと。当たり前のことなのですが、その引き出し方をやっぱり持っているコーチが良いコーチなのだと思いました。