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高山師門 開幕前インタビュー

チームの成長とともに歩んできた高山師門選手。実は、一度はバスケをやめることを考えたという高山。それでも、『バスケが好きでやりたい』その想いでもう一度チームに戻り、6年目のシーズンを迎える。

昨シーズンを振り返って

昨シーズンを振り返って高山は「去年1年間、全力でやるって決めて、足らないところはたくさんあったけど、自分の中ではやれた」。しかし、その一方で「結果に結びつかなかったことは悔しい」という。それでも、一昨年よりも白星が増え、徐々にではあるが結果が残ってきている。個人としては、「点数を貪欲に取りにいきたかった。平均で二桁はいきたかった」と反省点を述べた。昨シーズン、高山は1試合平均8.3点と、目標としていた二桁得点にあと少し届かなかった。

自由交渉選手リストへの公示。“辞める”という選択肢。

昨年の5月、高山は自由交渉選手リストへの公示が発表された。「僕にとって毎年オフの時間は、自分に対して、バスケに対して、みつめ合う時間と考えている。可能性を探すという意味もあるけど、自分と向き合う時間としてある」。自分の可能性を信じるとともに、自分のやってきたことが合っていたのか自分自身を振り返っている。その結果、「正直バスケを辞めて、新しい人生を歩んでいくことも考えた」。その理由としては「辞めようと思った時に、悔いが残らなかった。もっとああしておけばよかったなとか、あそこもっと頑張れたのにとかがなかった。毎回最後になるかもしれないと思って全力でやってきたから。唯一あるとしたら、このチームでB1にいけなかったことだけだった」。

高山を引き止めた気持ち「改めてバスケがすごい好き」

一度はバスケを辞めようと考えた高山だったが、今年もアースフレンズ東京Zとの契約継続を決めた。「バスケを本気で辞めようと思って何もしない時期があったが、次第にバスケをしたくてしょうがなくなった。改めてバスケがすごい好きなんだ」と、離れていた時間があったからこそ、どうしようもなくバスケが好きだという自分自身を再認識できた。
また、オフの期間中、子供たちにバスケを教えるため、色々な所に行きたくさんのことを経験した。子供たちと一緒にバスケをした高山は、「子供たちの目が輝く瞬間、成長する姿を見て、本当にバスケって素晴らしいな」と感じた。そして、「輝いていく子供たちをもっともっと増やしたい。バスケを通じてみんなが元気になれる、笑顔になれることは素晴らしいことだし、それは世界共通だと思う。一緒にバスケをすることで、楽しんでもらって、元気を与えるような活動をしていきたい」と、プロのバスケットボール選手だからこそ伝えられることを、今ある時間を使って伝えていきたいと考えていた。
そして何より、日頃からチームを支えてくれているファンの方々への感謝の気持ちも忘れてはいなかった。「辞めようと思った時に、ファンの方々の顔も思い浮かんだ。苦しいこともあったけど、一緒に勝って喜んだあの光景は忘れられないし、待ってくれている人がいる」。子供たちの姿や、ファンの方々の存在、そしてバスケが好きだという強い気持ちが高山を再びここに戻した。

チームの雰囲気

高山がチームに合流したのは8月。形になってきたチームを見て、「雰囲気はすごくいい。仲が良いっていうのが東京Zのカラー。良い人たちが集まるから仲が良くなる。それに加え今年は、昨年に比べてお互いに切磋琢磨できる環境になった。東頭HCを含めスタッフの人たちが作り出そうとしている」。
また、昨年まで務めていたキャプテンについて、「今のキャプテンがリーダーシップを発揮して、しっかりやってくれているから特に心配はない」というほど、#14柏倉と#21増子の2人の新キャプテンを信頼している。

高山選手にとっての「Go!Amazing!」

今年のチームスローガンは「Go!Amazing!」 高山にとってどのようなGo! Amazing!を起こしたいか聞くと、「一生懸命プレーする姿、頑張っている姿を、それを見て感動してくれる、何かしら思ってくれる人たちに届けたい。勝つことが一番分かりやすいけど、それが全てではない。それを一番に目指すけれども、他にも何か伝えられることがあったら嬉しい。一生懸命プレーすることしか俺はできないから」と話す。
そして、「本気で一回辞めようと思ったからこそ、バスケができるこの環境に感謝している。チャンスをくれた山野代表、東頭HC、選手・チームの皆に感謝しています。そして、ファンの方々とまた一緒に戦えることが嬉しい。少しでも勝って、喜んで、笑い合いたいし、そのためにもかけがえのない時間を一緒に戦いたい」。一番の恩返しはプレーで返すこと。必要としてくれる人たちがいること、バスケットボールへの想いを忘れずに高山はこれからも日々戦っていく。