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【SUEMUNE'S COLUMN Vol.8(前編)】気付かなかった仲間の有難さ | 東京Z ユース

 

私の出身高校は近年全国でも有名になった、いわゆる「名門校」です。
今でこそ、全国的に有名になり現在、多くのプロ選手を輩出していますが 私がいた頃は、全国でも3回戦へ進出するのがやっとくらいのレベルでした。
ただ、練習は当時からとてもハードで、毎日3時間~4時間練習する事が当たり前でした。
そんな、高校時代に私は気付けなかった事があります。

「仲間の大切さ」です。

私達が高校3年生の頃、ウィンターカップ県予選で地元のライバル校に敗れ 本大会出場を逃し、引退をしました。
私はキャプテンを務めていましたが、その負けた瞬間に 湧き上がってきた感情は「やっと終わった」という感情でした。
今、思うととても情けない感情です。

この「終わった」とはどういう事かと申しますと「やっと、きつい練習から解放される」「先生から解放される」「自由に遊べる」といった程度の気持ちでした。
その時の私はバスケをプレーする事よりも、日々の練習の厳しさから逃れる事に精一杯になってしまっていたのです。

高校2年生の頃、私は部活を辞めたいと先生へ申し出た事があります。
理由は「試合に出れない」「苦しい思いをしてまでバスケなんてしたくない」という理由でした。
当然、先生から返ってきた返事は「辞めさせない」でしたが、本当に当時の私はバスケをプレーする事が嫌でたまりませんでした。(最終的にはマネージャーという形で残留する事になります。)

そのような経緯もあり、私は高校を卒業したらバスケットボールから完全に身を引く事を決め、卒業式後あらゆるバスケット用具をゴミ箱へ捨てました。
当時の私はバスケから自分を解放し、自由を手にした気持ちでした。
(後編へ続く)