【SUEMUNE'S COLUMN Vol.7】一番大事な人の力 | 東京Z ユース
私が、上京してとても不思議に思った事がありました。
あるラーメン屋での話です。店の発券機で購入した食券をテーブルに置き静かに店員が取り上げる。
テーブルに置いてあるコップに水を注ぎ水を飲みながらラーメンがテーブルに届くのを待つ自分。
8分くらい経ってラーメンがテーブルに到着。
箸を手に取り、ラーメンを口に運ぼうとしたその時、私の背後から「商品受け取りに来ましたー」という男性の声が聞こえてきた。
店主が無言で男性へ袋入りのラーメンを受け渡す。
袋を受け取った配達員と思われる男性は無言で店内を出て、乗ってきた自転車にまたがりスマホを操作しながら走り去っていった。
私は思った。お店にラーメンを受け取りに来た販売員はどんな気持ちで商品を受け取ったのか。
販売員にラーメンを受け渡した、店主はどんな気持ちでラーメンを作ったのか。
そもそも、このラーメンを注文した人は、自分が食べるラーメンを作った人の顔をも知らずまったくの他人が運んできたラーメンをどんな気持ちで食べるのだろうか。
「いただきます」「ごちそうさま」は誰に対して伝えるのだろうか?
コロナ禍でオンライン文化が広がり、直接的な人と人の関わりが減った。
オンラインは確かに便利で、効率も良い。
だけど、何か大切なものが抜けてしまっている気もする。
人類は社会的人間であるがゆえに、一人だけでは生きれない。
地球上の動物の中で出産時に協力しあって新しい生命をこの世に引っ張り出すのは、人間だけらしい。
コロナ禍で、人間の協力の形が変化した。
テクノロジーの進化によって人間の生き方が便利になるのは良い。
しかしその結果、テクノロジーによって人間の思考が掻き乱されたり人同士の心が引き離されてしまわない事を心から願う。
このような、時代だからこそオンラインでの生き方が重要になってきます。
アースフレンズ東京ZU18はバスケットボールを通じて人と人の関わりや繋がりを、もっとも大切に出来る集団でありたいと思っています。
「人の力とは?」その問いについて一緒に考えましょう。