MENU

アースフレンズ東京Z

EARTHFRIENDS
TOKYO Z

MENU
COLUMN

COLUMN

HOME > コラム > 【SUEMUNE'S COLUMN Vol.3】シアトルで感じた、失われゆくジャパンオリジナリティ | 東京Z ユース

【SUEMUNE'S COLUMN Vol.3】シアトルで感じた、失われゆくジャパンオリジナリティ | 東京Z ユース

 

【アメリカ化する日本】
242/352/145/2876

この数字が何か分かりますか?
この数字は、スターバックス/マクドナルド/KFC /セブンイレブンの東京都内の店舗数です。
これらの企業は全て、アメリカで生まれ育った企業です。
アメリカ生まれの企業が今や日本中に立ち並び、日本人の生活に欠かせない存在となっている事は誰しもが認める事実です。

先日、私達はアメリカのシアトルへチーム初の海外遠征へと行ってきました。
私がバスケを始めた時からアメリカに対して強い憧れを持っていました。
そのため、渡米する前からとてもワクワクしていました。
しかし、現地で目にしたある光景を目の当たりにした私は、ワクワクという感情から一変、戦々恐々とした感情に変化しました。

その光景とは、現地のショッピングモールやアウトレットモールに訪れた時の光景です。
まるで、日本国内のショッピングモールやアウトレットモールにいるかのような気分になるほど、アメリカのモールと、日本国内にあるモールの内容がほぼ100%に近いくらい同じだったのです。
その光景を見て私は思いました。

「日本はアメリカ化している。」

【サービス・クオリティ強者の日本】
私は、この光景を見てとてもショックでした。
まさか自分が憧れていたアメリカで日本と同じ光景を見るとは思っていなかったからです。

よく、日本人は真似するのが上手いといいますが、ここまで完コピをしていると、もはや日本っぽさというものが薄れ、日本という国の独自性が無くなってしまうのではないかと不安な気持ちにもなりました。


その一方で、アメリカと日本のモール内で大きく違う部分もありました。
同じような光景でも、唯一アメリカと日本での違いがあったのです。
それは何か?

サービスと商品のクオリティです。
この点については、日本の方が優れていると心から感じました。
特にクオリティについてはダントツだと思います。
(商品の陳列状況も断然日本の方が綺麗だと感じた)
この様子を見て私は、もっと日本人は自国の強みを世界へ発信するべきだし、自信を持って行動するべきだと思いました。

【日本人よ自信を持て】
私がシアトルへ行って、もう1つ感じた事があります。
大きなショッピングモールには必ずと言っていいほど日本のアニメショップや日本食レストランがあり、とても人気で日本文化が現地の人々に受け入れらているという事です。

2022年現在、全米にある日本食レストランの件数は2万3,064軒で12年前の2010年(1万4,129軒)の1,7倍に増加しているそうです。《フード業界情報USA HP参照》
近年、日本食をはじめとしたジャパンカルチャーのクオリティが世界中に認められ、受け入れられている証拠です。

我々日本人が思っている以上に、世界の人々は日本のサービスやクオリティに対して高い関心を持ってる事に多くの日本人が気づくべきです。
余談ではありますが、日本の「照焼」は米国では「TERIYAKI」として認知されており、すでにアメリカ文化に馴染んでいます。
「TERIYAKI」世界共通語としての地位を確立しているのです。
実際、シアトルのフードコートには至る所にTERIYAKI料理のお店が点在していました。

これと同じように、日本が産んだ素晴らしい文化で、まだ世界に認知されていないものはたくさんあるなと感じました。
もっと、日本人は自国が産み出した文化に自信を持つ誇りを持ち、世界へ発信するべきです。

【脱・真似る文化構築で、クリエイティブな人財育成を】
日本の文化をもっと世界へ発信するためには、10代のうちに海外へ行くことです。
そして、現地で出会った人へたくさん日本の文化について熱く語る若者を増やす事です。
また、日本の若者が海外へチャレンジしやすい環境を作っていく事を日本の大人達が全力で取り組んでいかなければいけないと思います。

自国の魅力を知るためには、自国以外の文化を知り比較しなければ感じる事が出来ません。
これは、バスケットボールにおいても同じだと思います。
日本の文化が世界に認められているように、日本のバスケットボールに対する考え方や育成方法も同じように世界へ発信できるものがたくさんあると思います。

確かにバスケの聖地であるアメリカはバスケットボール自体が生活に馴染んでいて、参考にすべき点は多々あります。
しかし、米国のバスケが全てではないのではないかとも感じました。

私が日本のバスケコーチや選手へお伝えしたいのは、日本のショッピングモールやアウトレットモールのようにアメリカの完全コピーを目指すのではなく、アメリカのバスケットボールコーチや選手がコピーしたくなるようなものを産み出す事へ努力した方が面白いのではなかろうかという事です。

「越えるには、真似るだけでは及ばない。新たな一手を創造せよ。」


 

お問い合わせ

株式会社GWC
アースフレンズ東京Z事務局

東京都大田区南蒲田2-4-14 東邦ビル2F
TEL: 03-6892-4343(月~金10:00~17:00)
FAX: 03-6778-8167
E-mail: ユースのお問い合わせ academy@eftokyo-z.jp
その他お問い合わせ info@eftokyo-z.jp