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【SUEMUNE'S COLUMN Vol.6】"W杯2023"日本人がバスケの面白さに気づいた日 | 東京Z ユース

 

2023年9月2日沖縄アリーナ。
48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得したバスケ日本代表。(通称アカツキジャパン)

平均年齢は26歳。
メンバー12名中9名がW杯初出場。

そんな、若きバスケ日本代表が必死に闘う姿を見て、どれほどの日本人が感動と勇気をもらっただろうか。

2016年から世界の主要国際大会で10連敗中だったバスケ日本代表。
欧州のチームには、かつて1度も勝利する事が出来なかった。

そんなバスケ日本代表が今回のW杯では3勝のうち2勝は15点差以上をひっくり返しての大逆転勝利。
「日本らしさ」をバスケを通じて最大限に体現し、日本国中にバスケの魅力を発信した大会であった。

■ 日本を支え続けた男達の意地

比江島選手、富樫選手、馬場選手、渡邊選手。

長年、バスケ日本代表を支えてきた4人。
その中でも最年長である比江島選手は、代表として数々の苦難を乗り越えてきた選手の一人だ。
最大15点ビハインドからカムバックした、ベネズエラ戦で見せた比江島劇場は圧巻だった。

試合後、渡邊選手は大爆発の比江島選手のプレーに対してこう語る。
「世界でもマコを止められる選手はいないとずっと言い続けている」
「今日はホントにマコがやってくれました。」

他の選手も同じように、比江島選手のプレーをリスペクトするコメントを多く残した。
最年長ながら、世代関係なく愛されている様子がコート内外で伺えた。

キャプテンの富樫選手は終始チームの繋ぎ役に周り、チームの安定感を保った。
そして、誰よりもバスケを日本でメジャーにしたいという思いを発信していた。
大会後の記者会見では「もっと、日本でメジャーにしたい。BリーグもJリーグやプロ野球に追いつけるように頑張りたい。」と日本バスケ全体の未来について語っていたのが印象的だった。

「試合中に誰かが怪我をするとエネルギーの部分でヘッドダウンしてしまう雰囲気も感じるので」
「絶対、僕がコートに戻ってエネルギー注入すると思っていた。」
その言葉を体現するかのように、コートを走りまわり、大逆転勝利の流れを引き寄せたのは間違いない。

そして、日本の魂、渡邊雄太選手。
今回ホーキンソン選手と共に、コートに立ち続けチームを引っ張り続けた渡邊選手。

「なぜ、そんなに走り続ける事ができるのか?」という問いに対して「ドクターやトレーナーがずっと夜遅くまで、僕達の身体のケアをしてくれた。」「裏で、皆さんの見えないところでずっとケアしてくれたお陰で走り続ける事が出来た。」と答えた。
渡邊選手は常に周囲へのリスペクトを忘れていなかった。

そして、誰よりも闘う姿勢をコートで出しチームを引っ張り若い選手のエネルギーの源となっていた。
世界最高峰で闘い続けている男だからこそ出来る振る舞いだった。

■ 未来を見据える22歳

「パリに向けて、オーストラリア/ドイツには今回負けましたけど、高いレベルでのチームとの対戦が待っていると思うので。その高いレベルで戦えるように僕もこの1年間しっかり練習をして、日々成長していきたい。」
河村選手が大会終了翌日の記者会見で最初に発言したコメントだ。

最年少として、初のW杯に望んだ日本の若き司令塔である河村選手の視線のその先は、常に未来を見つめていた。
自分自身の未来と、日本バスケの未来を。

試合終了後のインタビューで、彼は一喜一憂する事なく淡々とゲームの反省を述べ、常に未来についてのコメントを残していた場面からもその意識が伺えた。
とても、22歳とは思えない落ちつきぶりだった。

この冷静な22歳が何度も日本に流れを引き寄せた。
欧州勢に対して、初勝利を勝ち取ったフィンランド戦。4Q残り2分39秒にNBAオールスター選手の前から決めた3Pショットはまさに、河村選手らしい一撃だった。

スピードだけでなく頭脳で闘う小さな日本の未来がW杯で残したインパクトは壮絶なものだろう。

172cmと国内でも小柄な選手が、世界でここまで闘える事を証明できた裏には、常に未来を見据え、試合毎に成長し続けようとする姿を貫いた結果だろう。

■ 日本人がバスケの面白さに気づいた日

9月2日のカーボベルデ戦後の沖縄アリーナの大声援。

ずっと代表支えてきた選手達。
これから代表を支えていくであろう選手達。
それぞれが、自分達の力を活かし合い立ち向かっていく姿は本当に美しかった。

その姿に感化された多くのファン達が、沖縄アリーナで共に喜びを分かち合い喜びを爆発させていた。
私はバスケに出会って20数年になるが、こんなにファンが喜びを爆発させる、バスケの国際試合は見た事がなかった。


 

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